『グレイテスト・ショーマン』観たけど…
グレイテスト・ショーマンを観てきたぞ!!
みんなは見た~?
私の周りでは「めっちゃ泣ける」「あと5回は見に行きたい」「今から追いグレショーします」とか、大大高評価しか聞いてなかったから、「あぁん!?どんなもんじゃい!?!?!」っていう気持ちで観にいきました(笑)
今回はグレイテスト・ショーマンの感想を書きたいと思います!
※この記事は内容に触れている部分があるので、気を付けてください
とりあえず
音楽がめっちゃ最高(めっちゃ泣いた)
どれだけ最高だったかというと、映画館を出ながらApple Musicで即ダウンロードし、この一週間くらいサントラを1日5週は聴いて歌いながら生きているくらい最高!!!!!(そして毎回泣きそうになる)
今回はATMOSっていう天井にもスピーカーが付いてる劇場で観たんだけど、そのおかげもありミュージカル部分は圧巻でした…
音楽ももちろんだけど、ダンスも最高!!!
「なんで拍手しちゃいけないのぉぉ~~!?(泣)」
「なんでみんなと一緒に踊っちゃダメなのぉぉ~~~~~!?!?!?!(大号泣)」
ってずっと思ってた、最高すぎて…
あれは絶対応援上映したい…声出したい……
DVD出たら友達とプライベート応援上映しますね!!!!!!(勝手にしてください)
実際の応援上映こちらから↓
リプレゼンテーションの面から考えてみる
※ここからネタバレあります!自衛お願いします!
音楽は言わずもがな最高だったんだけど、みんなはストーリーについてはどう思いますか?
ここでは『グレイテスト・ショーマン』をリプレゼンテーションから考えていこうと思います!!
リプレゼンテーションとは何かというと…
{どんな}物語においても、物語の中に人々が求めているのは「自分たちがどこかに所属している」「社会の一部として受け入れられている」というメッセージだ。
それは役者にも政治家にも通じる。
ストーリーを通して、たとえ自分が人と違っていても、むしろ人と違っているからこそ自分が社会の一部であって、自分の存在に対して社会が耳を傾け、目を向けて、価値を見出しているというメッセージを受け取りたいのだ。
物語の中で、人々は自分の存在が代わりに体現される(=リプレゼントされる)ことを求めている。
より一部引用({}内、下線は私が補足)
映画やドラマを見ていて「この物語、今の私の状況にぴったり当てはまる!(泣)」とか、音楽を聴いて「この歌私の事歌ってる!(泣)」って思うことないですか?
めっちゃ平たく言うとそういう感じ???
音楽のリプレゼンテーションについてはこの記事に書いたので是非読んでみてね!(J-POPに対する違和感やBTSの曲について触れています)
結論から言うと『グレイテスト・ショーマン』に自分がリプレゼントされているとは思わなかったということ。
私はこの映画のマイノリティの描き方が気に入らなかった!
ここで描かれているマイノリティは二種類あると思っていて、
- サーカスの団員(髭の生えた女性、黒人の兄弟、小さい人などなど)
- バーナムの妻、チャリティ
https://blogs.yahoo.co.jp/guch63/GALLERY/show_image.html?id=72206748&no=1
私はどちらも「都合よく描かれているなぁ!!!」と感じた。
団員のみんな
最初は自分が短所だと思っていた部分が、バーナムによって長所として捉えられ、サーカスの一員として認められていく!
でも、バーナムはサーカスを裏切って離れてしまう。
団員のみんなは歩み寄ろうとするんだけど、バーナムは団員たちを正面から拒絶するんだよ!!!!!!*1
物語後半でバーナムは我に返って、もう一度サーカスに戻って来るんだけど……
その時、団員には謝らないんですよ!!!!!!!
あいつ歌で誤魔化すんだよ!!!!!!
しかも、団員のみんなも特にそこについて言及しないし、怒らない。
みんなで歌って受け入れちゃうんだよね……。
それはおかしくないか???
だって今まで
I'm not a stranger to the dark
暗闇には慣れてる"Hide away, " they say
"隠れてろ"と彼らは言う'Cause we don't want your broken parts"
"壊れた部品なんていらない"とI've learned to be ashamed of all my scars
体の傷は恥だと知った"Run away, " they say
"消えろ"と彼らは言う"No one will love you as you are"
"だれもありのままのお前を愛さない"と「This Is Me」の歌詞より引用
今まで歌詞中のような体験をたくさんしてきて、誰にも愛されていなかった。
やっと受け入れてもらって、輝ける居場所も見つけたと思ったら、
その受け入れてくれた張本人に裏切られたんだよ????
絶対すぐ許せないでしょ
そして、バーナムもなぜ謝らない!?!?!?!?!
コラ!!!踊るのをやめなさい!!!!*2
今まで「あの目線、態度」に晒されてきたことを考えると(劇中にもそういう部分は多く描かれている)、そこで都合よく謝罪もなしに黙らせられてる団員のみんなを見ると、今までのマイノリティの描き方と何も変わらないなと思った…
チャリティ
「貴方についていく」「いつまでも貴方を待つ」っていう女性像が好きではないんだけど、チャリティはまさにそういう風に描かれてた…
最初から最後まで「何があっても貴方についていく」「良い妻・母」として描かれていて、チャリティが歌った「Tightrope」も歌詞はそんな感じ…
バーナムとオペラ歌手が二人でツアーに出ていったときは、娘と家を「守って」…
バーナムがスキャンダルを起こした時はかろうじて怒ってたけど、すぐにバーナムのこと許しちゃって……
(確かにあの浜辺のシーンは綺麗だと思ったけど、私の中の「これじゃない」感はすごかった)
チャリティが「男は外 女は中」「何があっても夫を支える」みたいなステレオタイプな女性像を押し付けられてるみたいでめちゃくちゃ悔しかった…めっちゃ……
この映画はミュージカルだから、団員とかチャリティの細かい心理描写を語る時間がないのは理解するし、当時の時代背景のことを考えると女性が今よりも弱い立場だったことも理解します。
でも、私はその表し方は気に入らなかったということです。
もうちょっと丁寧に表現できたんじゃないか!?!?!?!と思ったり…
リプレゼントの面から考えると、やっぱり私はこの映画を手放しで絶賛することはできない!!!!!キレちゃう!!
そんなマジで幻想でしかない「女性像」とかもう見たくない!!!!!!!うんざり!!!!!!
でも音楽は最高でした ありがとうございます
「そんなに大騒ぎすることか?」と思うかもしれないけど、私が「社会で自分の存在が認められてる」と思えるのは、主にエンタメからだからこうやって書いた。
エンタメは無条件に全方位に優しいものじゃないといけないと思うから!!!!!!!!!!!!
エンタメに生かされている者より
下記に質問箱設置したので、是非みんなの感想教えてください!
・・・・
ブログ内で引用した「リプレゼンテーション」に関する記事はどれも面白いので、「私もエンタメ大好きです」という人は是非読んでみてください!!!
エンタメが私たちの自己肯定感や社会に対する帰属感に対して非常に大きな影響力を持っている
・・・
感想はこちらまで!
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